秘密の鎖

「いないの!?」


私は身を乗り出して、目を見開いた。

夕月さんはそんな私を見ながら冷静に頷く。


「いないよ」


私の頭はますますこんがらがってきて、頭の中は大混乱だ。

両手を頭にやり、抱えこんだ。


くるくるとマーブル模様が渦巻いている。


「じゃ、じゃあららさんは一体……??」


彼女だってはっきりさっくり聞いたのに……
まさかそうではないなんて!


「皐月が勝手にそう言ってるだけ。ビィといるところを見せとけば諦めてくれるかと思ったのに、まさか彼女宣言するとはねぇ」


面白そうに笑って、そうめんを食べ終えた夕月さんはソファにゆったりと腰を下ろした。



面白がってる場合!?


あ、コーヒー淹れなきゃ。



食べ終えた器を流しに持っていき、コーヒーを淹れる準備をする。


思いっきりインスタントなんだけど。