私は繋がれた手に驚いて、さっきよりも勢いよく振りほどこうとしたが、綾香にしっかり握られていて振りほどけなかった。
「ちょ、ちょちょっ」
「何それ?面白いな、何かの鳴き声のまね?」
ちっがう!!
誰がこんなときに何かの鳴き声のまねをするっていうのよ!
「バカ!これ!手!」
「手?」
私は繋がれた手を持ち上げてみせたが、絢香は手元を見て不思議そうに首を傾げている。
「手がどうかした?」
「どうかした、じゃないよ!手を離して!」
「デートなのに?無理。却下」
「私も却下。いいから早く離して!」
私があんまりしつこいので、ようやく綾香も諦めてくれたらしい。
綾香はちぇ、と軽く舌打ちしたあとに手を離した。
「手を繋ぐくらいで、何をそんな……」
あのねぇ、と私は額に手をやった。
こんなのと一日一緒にいなきゃいけないなんて……
この先、思いやられるや………



