秘密の鎖


「ありがと……」


莉沙が隣でニヤッとしたが、大人しく受け取ると夕月さんは優しく目を細めて私の頭を撫でた。


「いい子いい子」


……なっ!


何してんの!?


口をあんぐり開けて夕月さんを見た。



いつの間にか目に浮かんでる、いたずらっ子の色。


「きゃー!いいないいな!うらやましい!」


「……」


両手を口の辺りで握りしめてぶんぶんと首を振る莉沙を白い目で見た。


「じゃ、俺はそろそろ出ようかな」


そう言って立ち上がった夕月さんに、莉沙はあからさまに残念そうな表情をした。


「え~、もう行っちゃうんですかー?」


「さっきメールが来てね。呼び出されてんの」


少し眉を下げて私たちに携帯をちらりと見せた。


呼び出しって……ららさん、かな…


「莉沙ちゃんだっけ。また遊びにおいでよ」


「もちろんです!」