優花は俺が中学2年にあがるときに大学生となり地元を離れていった。



大学生の優花と中学生の俺、年の差なんて関係ないって突っぱねていた時期もあったけど、やはり文字にすると不釣り合いも甚だしく、ますます俺は卑屈になっていった。



優花は大学生活が楽しいのだろう、最初の1年はちょくちょく地元にも帰って来てたがそのうち年に1回程度しか帰って来なくなった。



菜月が言うには大学で同じ志しを持つ恋人が出来て、そいつとの時間を何よりも優先したいんだそうだ。



それを聞いて俺の心は『また捨てられた』という思いに支配された。





中2の夏休み辺りから俺はそれまでつるんでいた友人たちと縁を切り、地元でも有名な札付きの不良たちと付き合うようになった。



学校へもほとんど行かなくなった。



ウチに帰らずたまり場に毎日入り浸っていた。



暴力沙汰もたびたび起こして何度も警察の世話になった。



酒もやった。



タバコもその頃に覚えた。



女も取っ替え引っ替え抱いて毎日快楽に溺れた。



それが高校3年の始めくらいまで続いた。



ほとんど学校に行っていなかったせいで地元でも有名な偏差値の最低なバカ高しか受からなかったけど、よく辞めずにもっていたと今さらながらに思う。