「じゃあピッキング決定的じゃん。おまえそれ何で早めに警察届けなかったわけ?」



「…だって下着盗られたって届けるの恥ずかしいもん///」



「恥ずかしいとかそういう問題じゃないだろ? 万一にも部屋で鉢合わせて襲われたりしたらどうすんだよ」



「だって…」



「それで? そんなんで今日はウチに帰るんだ?」



「…うん。西崎さんは今日もおいでって言ってくれたけど。毎日このままじゃいけないし。あたしなりに頑張って戦わなきゃってp(`д´)q それに備えて防犯グッズもいっぱい買ってきたの。ほら見て」



村瀬は持っていた防犯ブザーを見せる。



今は小学生でも持ち歩かせてる親がいるからな。



こんなものが必要な世の中にどうしてなっちまったんだろうな。



俺がガキの頃なんか、せいぜいお菓子で釣る大人にはついて行くな程度の現実味のないものだったのに。



マジで物騒な世の中になったもんだぜ。





「今度護身術習おうかな〜。自分の身は自分で守れるように。万一にも福嶋くんが襲い掛かってきたら、えいって投げ飛ばせるように」



「無理無理。おまえの2倍以上体重あんだぞ。投げ飛ばすだなんて一生無理」



「あ、柔よく剛を制す。小よく大を制す。って言葉知らないの? 
絶対鍛えて今度もし今朝みたいにあたしのこと抱き枕になんかしてたら容赦なく投げ飛ばしてやるから<(`^´)>」



「はいはい。楽しみに待ってるよ。ダイエットも3日続かないやつが筋肉ムッキムキになれるまで身体鍛えられるとは思えないけどな」



「むぅ…(ーεー) 明日からプロテイン飲むもん!」



「…結局、明日からだし(笑)」