綾乃≫≫≫ジェットコースター










「――…っ…キャアアアアアアアア!!!」










―――ドガッ…



「痛゙っ゙…! …ってーなぁ!! てめェ、コレ灰皿じゃねーか!? 鈍器だぞ! サスペンスか! 死ぬだろーが!!」



「はぁ!? この際死んでよ!? ばかっ…変態! 最低っ!! 二度と生まれ変わらないで!!」



ぼすっ…



最後に枕を福嶋くんの顔面にお見舞いして、あたしは自分の身を掻き抱く。



信じられない。



信じられない。



信じられない。



何で?



何でこんなことになったの――?






「…んな怒んなよ、たかだかおまえのカラダ抱き枕にして眠ってたくらいで」



「だっ…抱き枕って、そっ…それ以上のことはしてないでしょうねっ?」



「さあ…自分の腰に聞いてみれば?」



「こ…腰?」



「ビフォーアフターでずいぶん違うからな」



「何のビフォーアフター?」



ダイエットのこと?



福嶋くんはふっと意地悪げに笑うと、あたしの耳元に顔を寄せた。





「――●♂♀●」





「!!!!?」



…なっ/// なっ/// なっ///



「…ちなみに病院であの眼鏡ザルがくれたのが…」



福嶋くんは言いながらゴミ箱から何かを拾い上げ、あたしの手に握らせると、また耳元に顔を寄せる。





「●♂ピーッ♀●な」





「!!!!?」



「どうやって使うか教えてやろうか?」






――ドガッ…