部活に出ている時間が、俺にとってはオアシスだった。 もちろん、今もだが? ただし、学校生活の八割は、まるで砂漠だった。 「藤沢くぅん!これ、今日の部活で飲んでね!」 「藤沢先輩!差し入れです!」 「悪いけど、そういうのいらねぇから」 まじウザイ。 まとわりついてくる女共。 俺は、バスケをしに来たんだ。 お前らの色恋に振り回されるのはごめんだ。