「ほら」 そういって、部長は、あたしを担いだまま、あたしに前を向かせた。 「きゃ……っ」 藤沢部長の腕が、あたしのお腹に回る。 担がれているだけでもかなり高い。 藤沢部長は、こんな高いところからいろんなものを見ているんだ…… ──ドリブルの音が足元からする。 視界が急に動く。 なにが起こっている? ───ズガンッ