あたしの身体が宙に浮いた。 腰にはがっちりとした長い腕が回っていて、 あたしは藤沢部長に担がれていることに気付く。 「ちょっ……、何するんですか!下ろしてください!」 「るっせえな」 いやいや、あんたが文句言うところじゃないから! あたしは、部長の腕と、お腹に感じる肩のぬくもりの間をじたばたと暴れる。 30センチ近い身長差に苛立ちを覚える。 部長は、びくともしないから。