「ねーあーさぽーんっ」 どうしよう。あたしの恋バナは、同じクラスで信頼している、ひーちゃんにしかして話していない。 確かに、藍を信頼してないわけじゃないんだけど…… 「あっ、でも本当に嫌ならいいからね?無理矢理には聞かないよ」 寂しそうな笑顔を見せる藍を目の前にしたら、荒ちゃんと会う楽しみを話さないわけがない。 あたしは小声で、荒ちゃんという彼氏がいること、遠距離をしてること、明後日会うことを話した。 予想通り。藍はびっくり。 「え、遠距離恋愛ぃ!?」 「しーっ!声大きいよっ」