先輩にあんな風に言われちゃうと……なんだか照れちゃうな。 「あたしも頑張ろう」 あたしは額から流れる汗を拭い、藍の元へ向かった。 頑張ろう。 もっと上達するように、もっと栞先輩に近づけるように。 そして、荒ちゃんの自慢の彼女としていられるように。 荒ちゃん、あたしも頑張ってるからね。 あたし泣いてなんかないよ。 それに寂しくても大丈夫だよ。 だって……荒ちゃんがいるんだもん。