「よしお腹いっぱいになったし、防具準備しよっ」 ─────… 「はじめっ!」 パシッパシッ 2本の竹刀のやり合いが続く。 「す、すごい……」 あたしの隣に座っていた藍は圧倒されていた。 確かにすごい。さすが先輩達だ。キレも速さも互角。 見ているだけでわくわくする。だけど、やっぱり自分がする試合の方が何千倍も楽しい。 ……早くあたしも戦ってみたい。 「そこまで!次、倉橋行けっ」