大好きな君にエールを






「明日はいよいよ決勝だ。心も体も休ませるんだぞ」


空に鮮やかな夕焼けが続く頃、監督の口から出てきた言葉だった。


「どんな結果になってもいい。だが、負けるために戦いに行くんじゃないことだけは自覚しとけな」


監督の力強い言葉には、毎回毎回心を打たれてきた。だけど、この言葉を聞けるのも、あと少し。そう考えるとふいに寂しくなった。


最後の甲子園。


それに、この空もこの部員との今も、最後。


あと何日で甲子園だなとわくわくすることも、明日甲子園なんだ!と緊張することももう無くなる。


「じゃ、解散っ!」


キャプテンのかけ声とともに、いつもにない『ありがとうございましたっ!』と言う声が空に響く。


「今日はどーするか?」


永松がでけぇ欠伸をしながら聞いて、俺は答えた。



「お決まりのパターンで」