大好きな君にエールを






俺たちはふっと笑い、初戦を戦い抜いた甲子園を後にした。そしてふと、空を見上げた。


麻帆、まずは1勝…上げたぞ。


俺…頑張るからな。花龍を優勝へ導くためにキャッチャーと守りきるから。


決勝まで残って、花龍の校歌を甲子園に焼き付けて…君へ想いを伝えるよ。


それまでは、甲子園に集中するんだ。俺たちにしか出来ないプレーをしてやる。


─────…


そしてそれからの花龍は勝ち続けた。昨年の1回戦敗退が嘘のようだった。


みんな成長した。俺も随分大人になったんじゃないかなって思う。


昨年は、突然のシゲさんなしのチームに戸惑ったり、キャッチャーという不安に駆られた。


今年は違う。昨年と全く状況が違うからかもしれないけど、気持ちが違う。


目指しているものが違うんだ。