「俺、あなたに用事があったんです」


チャラい…ってわけでもない。だけど硬派じゃないことは見てみればわかる。


「あたしに…ですか?」


年下相手なのに、つい敬語になってしまった。


「はい。麻帆さん、昨年の新入生に部活動紹介をする時に、ド派手にズッコケましたよね?」


…部活動紹介?あたしは、高2の時に部活動紹介をして、派手にコケてみんなに笑われたのを思い出した。


「あっあれ!?やだっ、なんで覚えてるの…って…え?君、今高1だよね?あの時中3でしょ?なんで知ってるの?」


知っているのは今の高2と高3の部活動せいだけのはず。


うーん?あたしは不思議に思いながら、大塚くんを見た。