大好きな君にエールを






『秘密ね♪』に疑問を抱きながら実貴さんの後ろを歩いた。


「んもー、麻帆ちゃんったら隣来なよっ。寂しいじゃん」


「あ、はいっ…すみません」


振り返った実貴さんに小さく謝った。だって…実貴さん可愛いんだもん。


甘すぎない花柄のワンピが似合いすぎで、あたしなんて比べモノにならないや。


「…ちゃんっ。麻帆ちゃんてば聞いてる?」


「はっ、す…すみませんっ。何ですか?」


「謝らないで!…謝るのはあたしの方だから」


「…?」


話がよく理解出来なかった。謝る理由って…何?


「実は…待ち合わせ場所…間違えてました」


へ?


「実は電車に乗るんだけど…ここから反対側の場所みたいで。駅の名前似てるし…今さっき気づいちゃった」


実貴さんって…天然かな?