「実貴さーんっ!!」
あたしはダッシュで2周を走りきり、実貴さんの元へ。
「早かったねっ、麻帆ちゃん」
「2周なんてちょちょいのちょーいですよっ」
あたしの反応にクスクス笑う実貴さん。あたしおかしかったかな?
「それより、何の話か気になるんですけど…」
「あ、そうだった。…あのさ麻帆ちゃん…今週の土曜日、暇?」
土曜日?確か…部活は休みになってたはず。
「はい、バリバリ暇ですよ!!」
「誰かと約束とかない?」
「残念ながら先約はいません…」
「ふふ。よかったぁっ」
すると突然、実貴さんが立ち上がって喜んだ。
「麻帆ちゃんっ、土曜日ちょっと付き合ってくれないかな?」


