「次、荒嶋っ!」 「はいっ!」 2・3年生の守備練が終わり、次は1年も守備練に入った。 「荒嶋っ、もうちょっとキレよくボールをよく見とけー!反応が鈍いぞ!」 「はいっ!」 キャプテンの注意を受け、反省点をインプットする。 「次、永松!」 自分の番が終わると他の同輩の守備の仕方を見る。 永松とは、ピッチャー候補の1年生だ。 俺と同じ1年とは思えないほどの腕を持っている。