────……
それから何時間、公園にいただろうか。あたし達は長い時間、公園で他愛ない話をしていた。
荒ちゃんから野球部のことを聞いた。シゲさんという憧れの先輩がいるということ、永松くんというよきライバルがいること。
「シゲさんは本当に格好良いんだよ!スイッチの切り替えも上手いし、野球も上手いしな!」
荒ちゃんが子供のようにキラキラしながら笑う。本当に好きなんだね、゙シゲさん゙のこと。
「それに永松は同じ1年なのに、野球センスが1年の中でずば抜けていいんだ。おまけにピッチングもいいしよぉ……」
永松くんって確か、荒ちゃんと同じくらい監督さんに期待されてる人だったような……。


