爆走★love boy

雅紀君を呼び捨てにしたこともなかった私は一気に赤面していく。




どうしよう、呼び方なんて聞くんじゃなかった。



会って間もない先輩の事を呼び捨てにするなんて、私には不可能に近いんだ。



「えっと……先輩だから、樹先輩。じゃ、ダメですか?」



かぁぁぁっと赤くなりながらそう言う。



これだけでも精一杯なんだもん。



「う~ん……付き合い始めて間もないし、それでもまぁいいかな?」



あまり嬉しそうじゃないけれど、先輩は渋々納得してくれた。