「だって、俺達一応は恋人同士だろ? しかも今日は亜美の友達とWデート。
呼び方がしらじらしいと疑われるんじゃない?」
あ……なるほど。
それもそうかもしれない。
妙に納得してしまった私は「じゃぁ、なんて呼べばいいですか?」と、馬鹿正直に訪ねていた。
すると先輩はニカッと少年みたいな笑顔を見せて、
「もちろん、『樹』で」と、親指を立てて見せた。
樹――。
呼び方がしらじらしいと疑われるんじゃない?」
あ……なるほど。
それもそうかもしれない。
妙に納得してしまった私は「じゃぁ、なんて呼べばいいですか?」と、馬鹿正直に訪ねていた。
すると先輩はニカッと少年みたいな笑顔を見せて、
「もちろん、『樹』で」と、親指を立てて見せた。
樹――。



