爆走★love boy

クスクス笑いながら言われて、ハッと気づく。



どこまでてんぱってんのよ、私!!



一度大きく深呼吸して、気持を落ち着かせる。



大丈夫、大丈夫よ。



相手は中羽先輩。



あの、超まじめな中羽先輩なんだから!!



本人が聞いたらとても失礼な事を呪文のように頭の中で繰り返す。



「ていうか、先輩」



「なに?」



「なんで急に私のこと呼び捨てなんですか?」



カッコよさに見とれて『ちゃん』付けじゃなくなっていることに突っ込むのを忘れていた。