爆走★love boy

予想外。



私服の先輩って普通にかっこよかったんだ。




そんなこと知らなかった私はいつもと変わらないメイクをしてきたことを少し後悔した。



「約束場所って、どこだっけ?」



「駅前のデパートです」



一緒に肩を並べていると、妙に緊張してくる。



会話もままならなくて、手に汗がにじみ出てきた。



「亜美、今日なんかぎこちなくない?」



「え? そ、そんなことないよ!」



「でも、手と足が一緒に出てるけど?」