爆走★love boy

約束時間の15分前。



私は慌ててバッグをつかみ、階段を下りて行った。



「はい」



「おはよう、亜美」



ニッコリと爽やかに微笑む好青年に、目がくらんだ。



「せんぱ……?」



私服の先輩は決して気取っていないのにモデルのようなたたずまいだった。



制服の時にはわからなかった男らしさ、自然体のカッコよさ。



「亜美、今日の服かわいいね」



「せ、先輩こそ」