爆走★love boy

「やっぱり、図星だ!」



そう言ったあと、何で隠してたのよ。



と、頬を膨らませる。



「別に……隠してたってワケじゃないけど……」



いちいち報告するようなことでもないし、恋人っていうより奇妙な関係だし……。



「ま、いいや。明日はWデート決定ね」



「へあっ!?」



「ちゃんと先輩誘うのよ? わかった?」



「ちょっとナナミ!」



慌てて引き留めようとしたのにチャイムが鳴り始めて、会話はそこで途切れてしまったのだった。