っていうか、この有様じゃ受験生を呼べないのも無理はない。



正門を次々と通り抜けていく生徒の中には、チラホラと私みたいな一般的な生徒も混じっているけれど、その表情はみんな青ざめている。



きっと私と同じで志望校に落ちてここへ来た子たちなんだろうな……。



そんな事を思いつつトロトロ歩いていると、後ろからバイクの音が近づいてきた。



え……?



あまりの爆音に思わず振り返る。