爆走★love boy

☆☆☆

いつの間に眠ったのか、気がつけば翌日の朝になっていた。



雅紀君から連絡がこなかった日、ロクに眠れもしなかったから爆睡してしまったらしい。



「うはぁひどい顔」



洗面所まで降りて自分の顔を確認して、大きなため息。



まぶたは腫れて目は半開き。



かすかに開いたそのまぶたの中からは、真っ赤に充血した眼。



そして真っ黒なクマがはびこっている。



信じられないくらいぶっさいくだ。



「こんな顔をみんなに見られたら、死ぬ」