カチャ。



そんな小さな、カギを開ける音だって、すぐ近くに聞こえたんだ。



雅紀君――?



とっさに、そう思っていた。



男たちの手が止まり、「やべぇ」と呟く。



やっぱり、雅紀君だ!



そう思い、これ以上なにもされない安心感から頬が緩む。



その瞬間――。