うそ、ナナミと同じクラス!?



そう聞いて、一気に頬が緩んでいく。



だって、こんなタチの悪そうな男子ばかりの中で同じクラスになれるなんて思ってない。



学年全体で女子の数は10人足らずだよ?



それなのに一緒になれるなんて、まさに奇跡!!



最悪な学校生活を目前にして、神様の助けが舞い降りてきた気分だ。



「ほら、行くよぉ」



2人でしっかり手をつなぎ、人ごみをかき分けて歩きだしたのだった。