爆走★love boy

申し訳なさそうにうつむく先輩に、私は強く左右に首をふった。



「先輩は謝るようなことなにもしてません!」



強く、言いきる。



ナナミだって、悪くない。



あまり話もしたことのない先輩に自分と彼氏の関係を知られ、一番痛い部分を指摘されたんだもん。



先輩の言葉を素直に受け取ることは難しかったに違いない。



「誰も、悪くないです」



そう言ったあと、


「ナナミをもてあそんだ、マサさん以外は」


と付け足して、2人して顔を見合し、思わず微笑んだ。