爆走★love boy

朝の一件から誰にも話しかけられていないナナミを、私は誘った。



けれど、ナナミは一瞬こちらをみただけで、すぐに視線をそらす。



その瞬間、ズキッと胸が痛んだ。



まるでこちらがハブられているような気分だ。



「ナナミ――」



しつこく誘おうとする私の手を、斉藤君のグループの1人が掴んで引っ張った。