爆走★love boy

「みんな、どうしたの?」



「どうしたの? じゃぁないっすよ。


もっと早く教えてくれてもいいじゃないっすか」



ついこの前まで敬語なんて使っていなかったクラスメイトたちが、まるで私にゴマすりをするように手をすり合わせてくる。



「はい……?」



「中羽クンと付き合ってるって事っすよ!」



「樹先輩……」



「そうっすよ! 中羽クン、うちの裏バンだって聞いて昨日シメられたんっすよ」