爆走★love boy

そう思ったときだった。



「始めまして! ね、ここに一緒に座らない?」



明るい声が聞こえてきて私は一瞬ビクッと震えて身を縮めた。



「なにビクビクしてるの?」



「え?」



振り向くと、そこには栗色の髪をクルクルに巻いた女の子がいた。



同じ新入生みたいだけれど、随分と大人びて見える。



綺麗でかわいい子だ。



「あたし丹加ナナミ(ニカ ナナミ)」