爆走★love boy

「あまりに静かだから気づかなかったわ」


そう言い、シチューの味見をする。


おいしそうな匂い、私のお腹がグーッと音をならした。


いくら凹んでいたって、育ち盛りのお腹は減ってるみたいだ。


その音を聞いたお母さんがこちらへ振り向き、


「お腹すいてるなら、先にお使い頼まれてくれない?」


と、言ってきた。


「えぇ? お使い?」


「卵がもうないのよ。今夜のもう一品と、明日の朝ごはん用に買ってきてくれない?」