それから

その通りに
彼を殺したの

とっても
とーっても
綺麗に死んでいったの

だから
私も
綺麗に死のうと思ったケド

同じようにやっていたら
いつの間にか
意識が朦朧としてきて

気が付いたら
何もない
真っ暗な所にいたの

彼を捜してみたケド
見当たらなくって
泣き崩れたの

そうしたら
後ろから
私の名前を呼ぶ声がしたの

振り向いたら
最早
私が大好きだった
原型も留めていない
汚らわしい顔が
目に映ったの

それで
真っ赤な手が伸びてきて

私の髪の毛を
思いっ切り引っ張って
そのまま
喰われちゃったの