「緑(リョク)、遅刻だよ~」 「はぁ……はぁ……、そんなん家出た時から知ってるよ」 肩で息をしながら親友の宮里 有梨(ミヤザト ユウリ)に答える。 「もう終わっちゃったよ、朝練」 「マジでぇ!?」 「うん」 なんなんだよ、もう。 せっかく急いできたのに。 「校庭八周しただけだよ。今からなら間に合う」 うなだれてる私の背中に有梨が明るく言う。