私がご飯を作り終えて食卓に向かうと彼方は椅子に座ってパソコンと睨みあっていた。
「彼方さん!」
「ん?あぁ出来たのか。遅かったな」
なっ!この人、人に作らせといてその一言はちょっときついでしょ!
マジきれそうなんだけど…
「あら、それはごめんなさい。
彼方さんの時間通りに作れなくて!」
私はかなり嫌味なセリフを言った。
「あぁ。だからこれからは気をつけろ」
あぁそうだった
この人にはこんな嫌味通じないんだった
私が彼と一緒に過ごしてきて唯一わかったことなのにすっかりわすれてたわ…
「あっ!明日、パーティーあるから」
彼方は思い出したかのように言った。