「どうだったの?
合コンは。」


スクバから教科書を取り出しながら、美咲が聞いてきた。


「う…ん。
理奈ちゃんのお兄さんの友達って人から彼氏に立候補していいか?って言われた。」


「はあ?
何何?その急展開。どんな人なの?」


大きく目を見開いて、身を乗り出してきた。


「別れた彼氏の事が忘れられないって言ったら、友達からでいいって…。」


「理恵、モテ期到来じゃん。」


含み笑いしながら、残りのノートを片付けた。


「もぅ。美咲?」


「それは冗談だけど、理恵には笑ってて欲しいんだぁ。
辛い顔はもう…見たくないからさ?」


優しく笑いかけてくれた。