先生を見ながら、ぼんやり授業を聞いていると、隣の美咲から手紙がきた。 なんだろ。 『そういえばさぁ、先生何歳だろうね』 あ…知らなかった。 いくつだろ。 結構若く見えるんだけどなぁ。 『さぁ、24、5位?』 返事を書いて美咲に返す。 ゴツゴツした大きな手で書く文字は、お世辞にも綺麗とは言えなくて。 ヤンチャな感じがする。 「…塚?飯塚?」 「はい!」 「そんなに俺の授業はつまらんか?」 しまった。 ボンヤリしてた。