「悪いな。学校来たばっかりなのに、こんな事頼んで。」 ホッチキスでとめながら、先生が私をチラッと見た。 ドキンッ! どうしよう…私。 緊張してきちゃった。 「ん?どした? 顔真っ赤だぞ? ちょっと、ごめんな。」 束にしたプリントを机の上に置いて、先生の右手が私のおでこに触れた。 ドクン…ドクン…… 心臓が大きく跳ね出した。 あ~もう、どうしよう…。