君を想うと~triangle love~

「ちょっ!!卑怯ですよ!!!!」



大体アレはアンタが強引にやってきたんでしょー!?
決して合意の上じゃないんだから!!!!



そうよ!!
断固として反対っ!!!





鼻息荒くして対抗する私に対して


「言ったろ?恋愛にセオリーはないって。
俺はお前の連絡先を知りたいの。そのためなら何だってするよ。」



桐谷慎は悪魔で冷静。




「ま~。あることないこと吹き込んでやってもいいけど?
俺はなんてったって紳士だから?
高宮の心がけ次第で黙ってやってもいいよ~~??」




フンフーンと嬉しそうに電話の向こうで鼻唄を歌ってる桐谷慎。






む、むかつく~!!!!






なによ。
心がけ次第って!!!

これって軽い脅迫じゃない!!!!!








ケータイを持つ手が怒りの余りにプルプル震える。


絶対コイツの言いなりになんてなりたくない!!

だけどしゅーちゃんに路チューのコトは知られたくない…。



でも。



桐谷慎に屈するなんて死んでもいや~!!!!!!!






「さ~。どうする?高宮。」






桐谷慎に私が出した結論は……。