君を想うと~triangle love~

「無理です。」

「は??」

「私、藤堂係長とお付き合いすることになったんです。
だからそういうことはできません。」






言った!!
言ってやった!!




これで大人しく引き下がるだろうと思ったのに。





「ふーん、悪い男だね~。藤堂も。」


「は…っ!!??」





ククッと笑って桐谷慎は冷ややかにこう言う。





「ま、アイツがどう出ようと関係ない。
俺はお前がほしいんだよ、高宮。」





ゾクッとするほど色っぽく危険な声。
いけないとわかってるのに何故か惹かれる。





「高宮。この電話切ったら5分以内に俺のケータイにメールしろ。」


「はぁっ?!なんで!!」


「言ったろ?お前が欲しいって。
男と女にそれ以上理由がいるか??」