「なんか…。
随分、偉そうだね。」


「当たり前でしょ?
自分でも意外な展開なんだもん。」





そうだよ。

私は桐谷慎に出会った頃、こんな男には絶対に関わりたくないと思ってた。


エロいし、軽いし、本心が見えない。

だけど仕事だけはできる謎の男。




つかみ所がなくて…、わかりにくい男。




そんな人が…

しゅーちゃんよりも大切になる日がくるなんて…思いもしなかったんだもん。






フンッと息巻きながら、桐谷慎を見上げると。




「ふーん……。
だけど俺、イブのことで高宮を傷つけるかもよ?
それでもいいの~?」



と桐谷慎は挑戦的な目で私に呟く。









もうっ!!


やっぱりこの人は可愛くない!!


そっちがその気なら、負けないんだから!!!!