ちゅっ…??



あれ???




正面には桐谷慎の、どアップ。




え。
何が起こったの、今。






余りのショックに凍りついたまま桐谷慎を見つめる。





「気に入らないなー。アンタが他の男のこと考えてんのは。」






そう言って桐谷慎はまたもや顔を近づけて私の唇を奪う。




「んっ…んんーっ!!」





抵抗しようとしたら、体を抱きすくめられてしまってピクリとも動かない。





クチュ…クチュリ…





私の口の中を桐谷慎の熱い舌がゆっくり犯す。ヌメっとした舌が口の中のあらゆる性感帯を刺激する。



歯の裏

歯茎

舌の裏すじ

それに…唇。




桐谷慎の舌が動く度に私の体が波打つようにピクンと揺れる。








こんな無理やりなんて絶対嫌なのに。

こいつの体をドンっておもいっきり突き飛ばしてやりたいのに体に力がはいらない。



それどころか…ドンドン力が抜けていく。





やだ…。




だんだん自分で自分の体を支えられなくなってきた時、ニヤッと笑った桐谷慎が腕の力を弱め唇を離す。





ツゥ…




銀色のHな糸がお互いの唇を結ぶ。





「気持ちよかったでしょ??
お前は俺で狂うべきだよ、高宮。」