「…高…宮…?」



こんなこと言い出すなんて…おかしいってわかってる。


理央も桐谷慎も多分…まだそんな関係じゃない。


ただ気が合ってジャレあってるだけ。





わかってる。

わかってるけど…。




我慢できなかった。

アンタが私以外の女の子を求めてることが…たまらなくイヤだったの。








私は桐谷慎の右腕に。

ギュッとしがみつくような形で腕を絡めた。






「桐谷慎。
お願いだから私以外の女の子に優しくしないで…。」



泣きそうになりながら彼に懇願すると。



「……なんで?」



悪魔なアイツはニヤリと笑う。



「だって藤堂の所へ行った高宮には何の関係もないでしょ?」







わかってるクセに。



私がここにいる理由も

全部、全部お見通しのクセに。






「なんで俺を束縛したいの?
はっきり言ってくれないとわからない。」





悪魔なアイツは。

最後の言葉を私に求めた。