伊織。



俺、お前のことスゲー好きだったよ。





だから…


ちゃんとさせたくて。


実は…

亜美とは昨日、別れたんだ。







それを言えば…お前は俺の側にいてくれたかな。


ちょっとは悪いと思ってくれたかな。







だけど…今さらか。









伊織と別れて。

沖縄行きの飛行機を出発ロビーで待っている間携帯で忘れな草を検索すると




出てきたのはお決まりの花言葉




“私を忘れないで下さい”








その下をずーっとクリックしていくと。





『“私を忘れて下さい”という説もあります。』







と付け加えられていた。







「え~っ!?
なんだそりゃー!!!!!」








秘められていた真実に思わず笑いがこみあげる。












そして…

その花言葉に誓った。







伊織。

さよなら。

今度は君を忘れてみせるよ。