君を想うと~triangle love~

フライト時間の1時間前。

俺は出発ロビーのイスに腰かけて。
ボーッとしながらエスカレーターを見つめてた。






伊織…、来るかな。







亜美がいることを黙って、騙したような形でつきあってたんだもんな~。


普通は…来ないだろうな。







もし来てくれたらそれだけで奇跡だけどさ。






俺はそんな奇跡を信じて、ただひたすらに待っていた。








今日、伊織が来てくれるなら。
一生分の運を使いきっても悔いはねぇ。






そう…願いながら待っていると。






カツカツカツとエスカレーターからヒールの足音が聞こえてきた。





――えっ……??!!






もしかして…!!!!!!!!!





奇跡を信じて食い入るように音の方向を見ていると。






「しゅーちゃん!!ごめん、遅くなって!!」






息を切らせた伊織が俺の目の前にあらわれた。