なあ、神様。 見たことも感じたこともない、神様。 アンタがホントにいるのなら、もう俺から伊織を奪わないでくれないか。 黄色のクマ。 最後にもらった伊織からのラブレター。 伊織に繋がる全てのモノを。 いまだに捨てられない、女々しい俺を可哀想だと思うなら。 伊織を…俺から奪わないでくれ。 黄色のクマのストラップを手に取りながら。 俺はただひたすらに祈った。 今度こそ伊織の手を離さずに。 幸せにしてやることができますようにと。