だから…。

ショックだった。

彼にあんな過去があったことが。






悲しかった。

私を欲しいと言っている気持ちが100%じゃなくて50%だったことが。








『そうですよ?
死んだ彼女と私を重ねて抱こうとしたオトコには容赦はないんです、わたし( ̄^ ̄)』







朝礼前のデスクで。

同僚達に見つからないように。

仕返しのように桐谷慎のパソコンにメールを送った。








ねぇ、桐谷慎。


あなたが100%の気持ちで私を好きだと言ってくれてたらよかったのに。



私を見ながら彼女を欲しいと願ってるなんて、知らなければ…。


私はあなたの元に何も考えずに飛び込めたのに。