高宮はあの通り、イブに生き写し。

高宮を初めて見たときには、息が止まるかと思った。



『イブ!!??』




大声をあげそうになったその時。






「「あ~~~っ!!!!!」」






藤堂と高宮は絶叫した。






ジタバタ慌てふためく藤堂と変に冷静な高宮。


2人を見てピンときた。






コイツらフツーの関係じゃないな





って。







案の定、高宮と藤堂は元恋人同士。



藤堂は婚約してるくせに高宮と仲良さそうに話したり、お昼を食べに消えていく。


高宮も頬を赤らめながら藤堂の話を嬉しそうに聞いている。









出会った時はアイツらの全てが許せなかった。



別人だってわかってるのに。

高宮とイブは別人だとわかっているのに。




イブにそっくりな顔をした高宮が藤堂に笑いかける度に嫉妬した。



藤堂には笑いかけるクセに俺を見た瞬間には

“んっ!?”

て猜疑心丸出しの顔をする高宮にムカついてた。









だから何かと言ってはちょっかい出してた。




高宮にキスしたり

突然電話したり

スキを見ては迫ってみたり。







だけど…その度に思い知るんだ。







高宮とイブは別人なんだと。